掉尾
ちょうび異読 とうび・たくび
名詞名詞-の形容詞
標準
final effort
文例 · 用例
勿論、寓話作者としてはここで老人に掉尾の大活躍をさせて、名人の眞に名人たる所以を明らかにしたいのは山々ながら、一方、又、何としても古書に記された事實を曲げる譯には行かぬ。
— 中島敦 『名人傳』 青空文庫
もちろん、寓話作者としてはここで老名人に掉尾の大活躍をさせて、名人の真に名人たるゆえんを明らかにしたいのは山々ながら、一方、また、何としても古書に記された事実を曲げる訳には行かぬ。
— 中島敦 『名人伝』 青空文庫
もしこの狗寺に入るを見ればことごとく住まり低頭|掉尾すとある。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
が、天下の大富豪と仰がれるようになったのは全く椿岳の兄の八兵衛の奮闘努力に由るので、幕末における伊藤八兵衛の事業は江戸の商人の掉尾の大飛躍であると共に、明治の商業史の第一|頁を作っておる。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
菊之助が掉尾の一振ともいうべきものは、明治三十年二月の歌舞伎座で勤めた「関の扉」の小町姫であった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
二番目は「文七元結」で、菊五郎の左官屋長兵衛、栄三郎の女房、丑之助の娘、家橘の手代文七という役割であったが、事実においてこれが団菊として掉尾の一振であったらしく、両優ともに予想以上に活躍して、これではまだ当分は舞台上の命脈があるらしいというのが一般の評判で、好劇家もやや意を強くしたのであった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
掉尾の爽快さも忘れられない光景であつた。
— 河東碧梧桐 『南予枇杷行』 青空文庫
掉尾の大功を惜しげもなく割愛して、後進に花を持たせた先輩の襟懐、己を空しうして官庁の威信を添えた国士の態度、床しくもまた慕わしき限りではないか。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
作例 · 標準
チームは掉尾の力を振り絞り、残り一分で二点を取り返した。
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老いた棋士は掉尾の一番にすべてを賭け、若い挑戦者と向き合った。
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登山隊は掉尾の気力で最後の急斜面を登り切り、頂上に立った。
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標準
end
作例 · 標準
展覧会の掉尾を飾る大作は、画家が三十年かけて描いた渾身の絵だった。
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その演奏会は掉尾に第九が演奏され、聴衆は総立ちで拍手を送った。
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長い物語の掉尾、主人公はようやく故郷の村へ帰り着いた。
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