馬蹄
ばてい
名詞
標準
horse's hooves
文例 · 用例
灰で塗られた雪田は、風の吹きつけた痕らしく、おもてに馬蹄形の紋をあらわしている、焼岳の右の肩から遠くの空へ、飛騨の白山つづきの山脈が、広重の錦絵によく見るような、古ぼけた煤色をぼかしている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
本街道から製材所の横を切れると、もう既に裾野であるが、富士のそれとは違って、乾き切った砂漠で、セージと通称する白ッ茶けた草や、マンザニタと呼ばれるところの、灌木などが茂って、馬蹄の砂が濛々と舞いあがるのには、馬上|面を伏せて、眼をねぶるばかりであった。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
その手前はうららかな孔雀石の馬蹄形の淵になってゐた。
— 宮沢賢治 『あけがた』 青空文庫
森の樹枝を騒がして、せわしい馬蹄の音がひびいてきた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
そして、足並の乱れた十頭ばかりの馬蹄の音が聞えて来た。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
とかくは馬蹄の塵に塗れて鞭を揚ぐるの輩にあらざるなり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
その脣を鼓動すべき力は、渠の両腕に奮いて、馬蹄たちまち高く挙ぐれば、車輪はその輻の見るべからざるまでに快転せり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
馬蹄の音が聞えなくなつてしまつてから、良寛さんは思つた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
作例 · 標準
凍った道には、馬蹄の跡がくっきりと残っていた。
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馬蹄の音を響かせながら、騎士が駆け抜けていった。
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この道路は馬蹄の形にカーブしている。
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