正邪
せいじゃ
名詞
標準
right and wrong
文例 · 用例
正邪の判断を寄せ付けぬ石火矢なのだ。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
畢竟、詩の歴史は「反動から反動へ」の流れであり、無限に際限のない軌道である故、今日の正流は明日の逆流、明日の逆流は今日の正流となるわけで、この点の価値と正邪に関しては、一も現在の批判を断定し得ないのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
この認識にして不足ならば、詩の批判さるべき根拠がなく、一も価値の正邪を論ずることができないだろう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
僕もまたその時こそ堂々と諸君を対手に弁論し、あくまで説の正邪を戦わしてみようと思う。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
さうして、ふいと何か考へ直したやうな御様子で、御病床の将軍家のお顔をちらりとお伺ひなさつた間一髪をいれず、事ノ正邪デハナイ お眼を軽くつぶつたままで、お口早におつしやいました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
定基は其空虚の中に、頭は天を戴くでもなく、脚は地を履むでも無く、東西も知らず南北も弁えず、是非善悪吉凶正邪、何も分らずふらふらと月日を過した。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
甚しく正邪を語れば人をして狷介偏狹ならしむるの傾がある。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
究竟するに善悪正邪の区別は人間の内部の生命を離れて立つこと能はず、内部の自覚と言ひ、内部の経験と言ひ、一々其名を異にすと雖、要するに根本の生命を指して言ふに外ならざるなり。
— 北村透谷 『内部生命論』 青空文庫
作例 · 標準
善悪の判断基準は、人によって異なることがある。
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彼は正邪をわきまえる誠実な人物だ。
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物語の主人公は、正邪の狭間で葛藤する。
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