縁の下
えんのした
名詞-の形容詞名詞
標準
out of sight
文例 · 用例
縁の下に婆さんの骨が散らばつてゐたなんて段に到ると、まさに陰慘の極度であつて、所謂兒童讀物としては、遺憾ながら發賣禁止の憂目に遭はざるを得ないところであらう。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
鳥や鼠や猫の死骸が、道ばたや縁の下にころがっていると、またたく間に蛆が繁殖して腐肉の最後の一|片まできれいにしゃぶりつくして白骨と羽毛のみを残す。
— 寺田寅彦 『蛆の効用』 青空文庫
(F・O)○=(F・I)主膳の宅(内部) 左膳と山左が縁の下へ火を付けて廻る。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
自分もよく知らないが、なんでもゆうべの夜中にどこからか帰って来て、縁の下や台所の櫺子窓からぞろぞろと入り込んだものらしいと云った。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
それからおまきの家をあらためて見ますと、縁の下から腐った魚の骨がたくさん出ました。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
猫がいなくなった後も、おまきはやっぱりその食い物を縁の下へほうり込んでいたものと見えます。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
)と件の桶を小脇に抱えて、縁側から、藁草履を穿いて出たが、屈んで板縁の下を覗いて、引出したのは一足の古|下駄で、かちりと合して埃を払いて揃えてくれた。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
湯げは、縁の下や垣根のすきまから冷たい風が吹き込むたびに、横になびいてはまた立ち上ります。
— 寺田寅彦 『茶わんの湯』 青空文庫
作例 · 標準
縁の下に猫が隠れているのが見えた。
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古い家なので、縁の下にはカビが生えやすい。
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「あ、縁の下に何か落ちた!」と子供が叫んだ。
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夏には縁の下から涼しい風が吹いてくる。
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