天真
てんしん
形容動詞名詞
標準
naivete
文例 · 用例
真の宗教、真の詩、真の家庭、却て天真なる諸君の精神に存するということを忘れてはならぬ。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
殊に人目を嫌って逃げるものや、夜間のみ出あるく獣の天真の態度はなおさら知り難い。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
海野はその答を聞くごとに、呆れもし、怒りもし、苛立ちもしたりけるが、真個天真なる状見えて言を飾るとは思われざるにぞ、これ実に白痴者なるかを疑いつつ、一応|試に愛国の何たるかを教えみんとや、少しく色を和げる、重きものいいの渋がちにも、「やましいことがないでもあるまい。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
僕を外に置くこと三年、其実子なる秀輔のみを傍に愛撫すること三年、人間が其天真に帰るべき門、墳墓に近くこと三年、此三年の月日は彼をして自然に返らしたのです。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
白糸の鉄拐はこれを天真に発して、きわめて純潔清浄なるものなり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
同宿四人、みんな愚劣な人ばかりだつた(現代の悪弊だけを持つて天真を失つてゐる)。
— 山口 『行乞記』 青空文庫
ハルサメノ露ノヤドリヲ吹ク風ニコボレテ匂フヤマブキノ花 天真爛漫とでも申しませうか。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
下 堅く妄想を捏して自覚|妙諦 腕を隠せし花一輪削り二輪削り、自己が意匠の飾を捨て人の天真の美を露わさんと勤めたる甲斐ありて、なまじ着せたる花衣|脱するだけ面白し。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の天真爛漫な笑顔は、周囲の人々を明るくする。
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子供の天真な心は、大人が忘れがちな大切なものだ。
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彼の天真な性格は、時に人を戸惑わせることもある。
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