斗酒
としゅ
名詞
標準
kegs of sake
文例 · 用例
室に入れば野人斗酒を酌んで樽を撃ち、皿を割り、四壁に轟く濁声をあげて叫んで曰く、ザールの首を肴にせむと。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
斗酒も辭せざるは男子の意氣地なるが、飮まざれば酒の趣を得ずとは、まだ悟れぬ人の事なりと、自から悟つたつもりなるも、酒に嘔吐を催すやうになりたるおかげと、思ひ切つては廣言も出來ず。
— 大町桂月 『春の郊外』 青空文庫
米はありがたく酒はうまし、私の目下の慾望はどうかして、米一斗酒一斗備へたいことである、その願求がなか/\実現されない、そこがかへつてよいところだらう。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
彼女はその後、浮世を真っすぐに送る気をなくしてしまって、斗酒をあおって席亭で小唄をうたいながら、いつまでも鏡を見てくらす生涯を送るようになった。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
毎ニ斗酒相対シ、徹宵劇飲快論セリ。
— ※上漁史 『土用干ノ記』 青空文庫
十年前までの満鉄社員の中には、斗酒なお辞せず口を開けば大陸政策を論ずる人が多かったそうである。
— 中谷宇吉郎 『満洲通信』 青空文庫
幹彦君も私も当時は斗酒なほ辞せずの時代で、いくら飲んでも従容として膝を崩さないのを誇りとしてゐた頃であるから、酒は存分に戴いたけれども、引き締めるところはきつと引き締めて、その日も矢張謹んで拝聴してゐるばかりであつた。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
肴などに好みはなく時としては梅干一つで、斗酒を傾けたとあるからその快飲ぶりは想像に難くない。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
作例 · 標準
「わっはっは、今夜は斗酒を辞さず、夜通し飲み明かそうじゃないか!」
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将軍の帰還を祝って、広場には山のような斗酒とご馳走が用意された。
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彼は斗酒も辞さないほどの酒豪として知られ、宴会では常に主役だった。
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