教子
きょうし
名詞
標準
godchild
文例 · 用例
先生|葎ではございますが、庭も少々、裏が山|続で風も佳、市にも隔って気楽でもございますから御保養かたがたと、たって勧めてくれたのが、同じ教子の内に頭角を抜いて、代稽古も勤まった力松という、すなわちお雪の兄で、傍ら家計を支えながら学問をしていたが、適齢に合格して金沢の兵営に入ったのは去年の十月。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
あの歌ふ人々の間に小尼公はおはさずやとおもひしかど、流石心に咎められて、教子として寺に宿れるものゝ、彼歌樂の群に加はるや否やを問ひあきらむることを果さゞりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
久作という人物は、しかしあの舞台では本間教子の友代の、厚みと暖かさと活気にみちた自然な好技に、何とよく扶けられ、抱かれていることだろう。
— 宮本百合子 『「建設の明暗」の印象』 青空文庫
ごく曲線的な薄田の演技は、本間教子のどちらかというと直線的なしかも十分ふくらみのあるつよい芸と調和して生かされているので、友代が、あれだけの真情を流露させる力をもたなかったら、おそらくあの芝居全体が、ひどくこしらえもののようにあらわれ、久作の存在も独り角力に終ったろう。
— 宮本百合子 『「建設の明暗」の印象』 青空文庫
本間教子は、友代の素朴な熱心な活動的な天稟のままに気稟の側から全幕を演じ、この幕もそのようなものとして自然に演じているのだけれど、作者としては、友代のそういう自然発生の活動性、積極的な人柄を、周囲との関係でどう考えて見ているのだろうか。
— 宮本百合子 『「建設の明暗」の印象』 青空文庫
梁時代の王僧辯の如きは、當代の名臣であつたが、年四十を踰え、官將軍に至つても、猶ほその母魏氏の機嫌を損じた時は、從順にその笞を受けた(北齊の顏之推『顏氏家訓』教子)。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
教子全体の為にも……勇さんの事で赤松先生の所へ、おっかさんから勇さんを連れてゆけと云はれて学校へ行った時も、先生は遠い雪道の帰りかけをわざ/\勇さんの為に戻って来られたのを覚えてゐる……。
— 知里幸恵 『日記』 青空文庫
六二 講論語、是慈父教子意思。
— 南洲手抄言志録 『南洲手抄言志録』 青空文庫