教旨
きょうし
名詞
標準
doctrine
文例 · 用例
基督教徒が、彼等の教旨の為にどんな事をしようが、それは彼等の勝手で、彼等の方には充分な埋窟があるかも知れませんが、現世的な刑罰機関の長たる典獄迄が、その便宜を計り、それを奨励するに至っては、被害者達の魂は浮ばれようもないではありませんか。
— 菊池寛 『ある抗議書』 青空文庫
すなわちニーチェが耶蘇教を奴隷の道徳と悪口したのも無理ならぬことで、現時の戦争にも現れているとおり、基督の言葉が決してそのままに行われておらぬ、むしろその反対の勇猛なる教旨が、耶蘇教以前より一貫して欧州に盛行している。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
万延以来、鹿児島の町人で郷士|是枝柳右衛門を通じて薩州その他九州の尊攘派と連絡がついているので、中山|忠愛卿の教旨を持たせて清河らを肥後に送った。
— 服部之総 『新撰組』 青空文庫
宿命觀はふるい考へであり陳腐な思想であり、低級な人生態度であると、現代では思はれてゐるらしく、卑俗な新興宗教の教旨にも通ずるところがあるらしく思はれさうであるが、それなら、そのふるさ、陳腐さ、低級さ、卑俗さを脱却した、新しい、清鮮な、高調賢明な宿命觀を立てて見ればいいのであらうか。
— 正宗白鳥 『新しくもならぬ人生』 青空文庫
一つの作にも我執を慎む教旨や、無念を念とする禅意や、どうして衆生が救われるかのあの他力観が具体的な形において説かれているのである。
— 柳宗悦 『工藝の道』 青空文庫
教旨はつまりキリスト教によって立てられたのではないか。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
グラスと婿のサンデマンとがこの教旨を諸方に広めたので、この宗をグラサイトとも、またサンデマニアンともいう。
— 電気学の泰斗 『ファラデーの伝』 青空文庫
而してこの三十年間に日本の文運、政治上、法律上、社会上の状態は非常に進歩したと同時に、この学苑の教旨そのものも次第に拡充されたのである。
— 大隈重信 『早稲田大学の教旨』 青空文庫