葷酒
くんしゅ
名詞
標準
pungent vegetables (e.g. garlic or Chinese chives) and alcohol
文例 · 用例
妙青寺の山門には『小倉聯隊徴兵署』といふ大きな木札がかけてある、そこは老松の涼しいところ、不許葷酒入山門といふ石標の立つところ、石段を昇降する若人に対して感謝と尊敬とを捧げる。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
祇園精舍の檐朽ちて葷酒の香のみ高くともセント、ソヒヤの塔荒れて福音俗に媚ぶるとも聞けや夕の鐘のうち靈鷲橄欖いにしへの高き、尊き法の聲。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
――君たちは葷酒山門ニ入ルヲ許サズということを、知っているか。
— 豊島与志雄 『祭りの夜』 青空文庫
葷酒が山門にはいったら、すべて汚れてしまう。
— 豊島与志雄 『祭りの夜』 青空文庫
葷酒をぶらさげて、山門の前をぶらつくなど、愚劣なことだ。
— 豊島与志雄 『祭りの夜』 青空文庫
葷酒なんか大地の上にぶちまけてしまえ。
— 豊島与志雄 『祭りの夜』 青空文庫
花は咲き鳥は歌ふことがあつても嘗て女人を解せず、葷酒を知らず、春風秋雨八十年の生涯を此の江湖の水によつて遠く俗界と絶ち、たゞ一と筋に佛に近よることを勤めて老の到るのを忘れてゐられるのである。
— 琵琶湖めぐり 『湖光島影』 青空文庫
然し葷酒(酒はおまけ)山門に入るを許したばかりで、平素の食料は野菜、干物、豆腐位、来客か外出の場合でなければ滅多に肉食はせぬから、折角の還俗も頗る甲斐がない訳である。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
作例 · 標準
寺の門前には「葷酒山門に入るを許さず」という厳しい戒律が掲げられている。
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心身を清めるため、彼は一週間のあいだ葷酒を断ち、瞑想に専念した。
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宴席であっても、戒律を守る彼は葷酒を一切口にしようとしなかった。
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