溜池
ためいけ
名詞頻度ランク #36991 · 青空 232 例
標準
reservoir
文例 · 用例
欄下の溜池に海蟹の鋏動かす様がおかしくて見ておれば人を呼ぶ汽笛の声に何となく心|急き立ちて端艇出させ、道中はことさら気を付けてと父上一句、さらば御無事でと子供等の声々、後に聞いて梯子駆け上れば艫に水白く泡立ってあたりの景色廻り舞台のようにくる/\と廻ってハンケチ帽子をふる見送りの人々。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
此の工場の爲に掘つたかと思はれる裏の溜池には掘割溝から河の水を導き入れてあつた。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
溜池の岸には子供が二三人釣を垂れて居た。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
驚いて、じっと見れば、お柳が投げた巻煙草のそれではなく、靄か、霧か、朦朧とした、灰色の溜池に、色も稍濃く、筏が見えて、天窓の円い小な形が一個乗って蹲んで居たが、煙管を啣えたろうと思われる、火の光が、ぽッちり。
— 泉鏡花 『木精(三尺角拾遺)』 青空文庫
ものの色もすべて褪せて、その灰色に鼠をさした湿地も、草も、樹も、一部落を蔽包んだ夥多しい材木も、材木の中を見え透く溜池の水の色も、一切、喪服を着けたようで、果敢なく哀である。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
溜池の真中あたりを、頬冠した、色のあせた半被を着た、脊の低い親仁が、腰を曲げ、足を突張って、長い棹を繰って、画の如く漕いで来る、筏は恰も人を乗せて、油の上を辷るよう。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
外へ出たが直ぐ帰えることも出来ず、さりとて人に相談すべき事ではなく、身に降りかかった災難を今更の如く悲しんで、気抜けした人のように当もなく歩いて溜池の傍まで来た。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
ものの色もすべて褪せて、其灰色に鼠をさした濕地も、草も、樹も、一|部落を蔽包むだ夥多しい材木も、材木の中を見え透く溜池の水の色も、一切、喪服を着けたやうで、果敢なく哀である。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
作例 · 標準
この地域の農業は、溜池からの水に頼っている。
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子供の頃、よく近くの溜池で魚釣りをしていた。
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溜池の周りには、美しい桜並木が続いている。
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