壮年期
そうねんき
名詞
標準
prime of one's life
文例 · 用例
青年期から壮年期にかけて強く、少年期はまだ現れず、老齢になるに及んで減退するものであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
それが少年期から壮年期へかけての、明治中葉期の進歩的な時代の風潮に目ざめた均平に、何かしら叛逆的な傾向をその性格に植えつけ、育った環境と運命から脱け出ようとする反撥心を唆らずにはおかなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
K氏は、頭を丸刈にしたこっくりした壮年期に入ったばかりの人、吃々として多く語らず、東洋的なロマンチストらしい眼を伏せ勝ちにして居る。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
今日私たちの目の前にある近代古典と云うべき作品の多くはこれらの時期に書かれたものであるし、古典的な権威として今日或る意味で価値ある文学上の存在をつづけている作家たち、例えば島崎藤村、徳田秋声、谷崎潤一郎、永井荷風、志賀直哉、武者小路実篤等は、いずれもこの年代に、壮年期の活動を示した人々であった。
— 宮本百合子 『今日の文学と文学賞』 青空文庫
そしてまた、壮年期に入りつつある時代に今日のような社会情勢にめぐりあったこれ等の作家達が、大人の文学を創りたいと思うと、何故その精神的な拠りどころを、官吏・軍人・実業家と称せられる社会の範囲に求めなければ、安心ならないような気になっているのだろうかということに就て。
— 宮本百合子 『文学における今日の日本的なるもの』 青空文庫
思想界にも文学界にもいろいろのイデオロギイやイズムの目覚ましい興隆と絶えざる変遷があったが、その波に漾いながら独身時代の庸三の青壮年期も、別にぱっとしたこともなくて終りを告げ、二十五年の結婚生活にも大詰が来て、黄昏の色が早くも身辺に迫って来た。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
それと対照して、日本の大作家は壮年期の終りにもう「描写など面倒くさくなり」(谷崎)知的発展においては勇気を失い、隠居をしてしまうのは、(窪川の言葉を借りれば)自己の喪失に陥るのはどういうものであろう。
— 宮本百合子 『冬を越す蕾』 青空文庫
女から女を漁り、功名と富とを追う嫌悪すべき壮年期の狩猟心が去ると、名花を追うて一本の菫のそばを目もくれずに駈足する心、好意を以て寄ってくる隣人をうるさがって、知名の人との交友に急ぐ馳求の慾などが俗念であることが感じられて来る。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
作例 · 標準
壮年期にある彼は、会社での責任も重くなり忙しい毎日を送っている。
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壮年期を健康に過ごすためには、若い頃からの食生活の積み重ねが重要だ。
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人生の黄金時代とも言える壮年期に、新しい事業に挑戦することを決意した。
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標準
stage of maturity
作例 · 標準
その火山は現在壮年期にあり、活動が非常に活発な状態が続いている。
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組織が壮年期に入ると、創業時の勢いだけでなく安定した運営が求められる。
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河川の浸食作用によって形成された壮年期の地形は、険しい谷間が特徴だ。
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