暗赤色
あんせきしょく
名詞
標準
dark red
文例 · 用例
全く槍のやうな形の、するどい鱗粉が、青色リトマスで一帯に青く染まって、その中に中軸だけが暗赤色に見えたのです。
— 宮沢賢治 『毒蛾』 青空文庫
ハーシェルは星雲をその外見上の進化の程度に従って分類したが、それと同様にして恒星もまず一番熱いもの(すなわち、輝線スペクトルを示すもの、従って、こういう星の前身と想像されるガス状星雲に最も近似したもの)から始めて、最後には既に消えかかっていると考えられる暗赤色のものに終るという等級を作ったのである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
議席も議長席も傍聴席と同じおだやかな藍灰色の天鵞絨ばりで、下は暗赤色の絨氈がしきつめられている。
— 宮本百合子 『待呆け議会風景』 青空文庫
女は毎目手づから暗赤色の薬汁を、酒の色の変ぜぬ程注ぎ込んで置く。
— BALTHASAR ALDRAMIN. KURZE LEBENSGESCHICHTE AUS DEM ALTEN VENEDIG. 『復讐』 青空文庫
いつも血色の悪い、蒼白い顔が、大酒をしたやうに暗赤色になつて、持前の二皮目が血走つてゐる。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
中に葬具店にある暗赤色の棺の何んと馬鹿に大きくして、副葬の動物模型の何んと物物しいことか。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
北山は掌で髯を撫でながら窓越しに庭を見ていましたが、綣村のほうが一段落つくと、ではこれから患者にひきあわせるからと長い廊下の突きあたりの、頑丈な樫の扉をあけて内部へ入り、しばらくここで待っていてくれといって、どっしりと床まで垂れた暗赤色の天鵞絨のカーテンの奥へ綣村と二人で入って行きました。
— 久生十蘭 『ハムレット』 青空文庫
雌花穂は小形で分枝せる梗端に着き暗赤色を呈している。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日暗赤色について考えている。
暗赤色という言葉は日本語で重要だ。
彼は暗赤色の意味を理解している。
この文には暗赤色が含まれている。