沃地
よくち
名詞
標準
fertile land
文例 · 用例
茶室は寂寞たる人世の荒野における沃地であった。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
此処こそ人生といふ沙漠中の沃地である。
— 野口米次郎 『能楽論』 青空文庫
私共はこの沃地に湧き出る詩の霊泉を汲んで、もつと広く深い想像の世界へ踏込まねばならない。
— 野口米次郎 『能楽論』 青空文庫
東寄りの方には矮小な黒檜白檜の一叢が沙漠の沃地を見るが如くに碁布しているけれども、其他は茫々たる草原で、五、六寸から一尺あまりに延びた禾本科や莎草科の植物が吹き募る東南の風に靡いている。
— 木暮理太郎 『秋の鬼怒沼』 青空文庫
これらの植民地はいずれも、蒙昧野蛮な諸民族の住んでいた地方に樹てられたものであり、彼らはたやすく新来住者に屈服し、その結果新来住者は云うまでもなく豊富な沃地を獲得した。
— AN ESSAY ON THE PRINCIPLE OF POPULATION 『人口論』 青空文庫
さもあれ汝勝てりとも、王プリアモス其爲に汝に主權與ふまじ、子ら彼にあり、彼の意は堅し、謹愼又深し、或は我を亡さばトロイア人は賞として、果園と耕土――すぐれたる沃地汝のために割き、 185與ふることを念とすや?
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
彼の大業がほぼ完成した翌年の初夏は、今までの荒蕪な河原は、青田のそよぐ豐饒な沃地と變つてゐた。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
――しかも歴世の国富を擁し、名門に生れ、天嶮と沃地をもち、そしてまたとない時代に遭いながら、その生命を、実に勿体ないほど、つまらなく終ってしまった。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
この地域は肥沃な土壌に恵まれ、古くから沃地として知られている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
古代文明は、しばしば大河のほとりの沃地で栄えた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
新しい農場を建設するために、未開拓の沃地を開墾する計画がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite