労々
ろうろう
形容詞-たる副詞-と
標準
tired out
文例 · 用例
二人が、この妾宅の貸ぬしのお妾――が、もういい加減な中婆さん――と兼帯に使う、次の室へ立った間に、宗吉が、ひょろひょろして、時々浅ましく下腹をぐっと泣かせながら、とにかく、きれいに掃出すと、「御苦労々々。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
夕方あんまり所在ないから、新町まで出かけて焼酎一杯、ついでに酢も一合求める、それから椹野河原へいつて宵待草を一株ひきぬいてきて庵の前に植ゑる、句も二つ拾つた、樹明君から雑草も借りた、いや御苦労々々々。
— 伊佐行乞 『行乞記』 青空文庫
水が引いてから主人はお喋り男の尻を撫でてやつて『いや御苦労々々』といつて褒美の金一封を渡した上、新聞に勇士らしくかきたてさせたのであつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
「お出迎い御苦労々々々。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
構わぬ、斬ってすてろッ、斬ってすてろッ」 下知するや否や、固めの小者もろども、一斉に得物を取りながら、ひしめき立って殺到して来たのを、「御苦労々々々。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
夜、樹明来、連れ立つて、どしや降りの中を街へ、そしてそれからそれへ飲みあるく、とろ/\がどろ/\になつて帰庵、御苦労々々々。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
夕方から長野銀座を散歩する、雨が降るのに御苦労々々々、郵便局はよかつた、湯屋もよかつた、蕎麦はむろんうまかつた、帰途、すべつてころんだ、そして一句拾つた!
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
山口へ行く、鈴木さんを訪ねて御馳走になる、おいしかつた、小郡まで戻つて、友沢さんを訪ね、それからまた飲んで歩いた、御苦労々々々。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
連日の残業続きで、彼の顔には労々たる疲れが色濃く浮かんでいた。
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終電の車内には、労々として眠りにつくサラリーマンの姿が目立つ。
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山道を歩き通した一行は、労々たる体を引きずるようにして宿にたどり着いた。
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