腹心
ふくしん
名詞名詞-の形容詞
標準
one's confidant
文例 · 用例
一夜幼君燈火の下に典籍を繙きて、寂寞としておはしたる、御耳を驚かして、「君、密に申上ぐべきことの候」と御前に伺候せしは、君の腹心の何某なり。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
私に一個の秘密がある、此秘密は私と、私の腹心の三十七|名の水兵と、帝國海軍部内の某々有司の他には、誰も知つて居る者は無いのです、また、决して、他に洩すまじき秘密ですが、今斯くなつて同じ境遇に、長き月日を暮す間には、何時か君等の前に、其事の表顯ずには終るまい。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
この様な仕向けが白川の処世の上に不利益であり、又松村の為にも残念なことであると云つて、白川の幼な友達で松村の腹心の使用人となつてる桑野は屡々白川と云合つた。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
柔仏の王は自分の遺産を守るために、腹心の家来どもに命令して、無数の毒蛇を墓の底に放して置いたのだろうというんです。
— 岡本綺堂 『マレー俳優の死』 青空文庫
独兵の追跡を逃れて森から森へと身を隠していた前王ラウペパの許に、或夜、彼の腹心の一酋長から使が来た。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
此の太子疾と、大夫に昇った渾良夫とだけが、荘公にとっての腹心といってよかった。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
此の太子疾と、大夫に昇つた渾良夫とだけが、莊公にとつての腹心といつてよかつた。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
先ず要鎮の一である韮山城は、氏政の弟、氏則が守り、山中城には城将松田康長の外に、朝倉|景澄等の腹心の諸将を派遣して居る。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
作例 · 標準
彼は社長の腹心として、会社の重要事項に深く関わっている。
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長年仕えた上司にとって、彼はまさに腹心だった。
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彼女は腹心の部下に、秘密の任務を託した。
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