樹影
じゅえい
名詞
標準
shadow of a tree
文例 · 用例
老人は、手拭で引摺って袖を拭きつつ、見送って、「……緑樹影沈んでは魚樹に上る景色あり、月海上に浮んでは兎も波を走るか、……いやいや、面白い事はない。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
一文の林の淺緑樹影しづけきこの庭に桂の庵の露むすび惠みの星を迎ぎ見て春また春といそしめば心の枝も若芽すも。
— 石川啄木 『唱歌』 青空文庫
『竹生島』の謡曲に緑樹影沈んで魚樹に登る景色あり月海上に浮かんでは兎も波を走るか面白の島の景色やとあるは『南畝莠言』上に拠ると建長寺僧自休が竹生島に題せる詩の五、六の句〈樹影沈んで魚樹に上り、清波月落ちて兎流れに奔る〉とあるを作り替えたのだ。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
うとうとして、三時半目を開きしに、樹影天幕に映れり。
— 大町桂月 『層雲峡より大雪山へ』 青空文庫
日を帯びた樹影がちらちらと籐椅子の上に動く。
— 田山録弥 『孤独と法身』 青空文庫
少しばかり強く風が渡ると、光りの薄い星が瞬きをして、黒いそこらの樹影が、次ぎから次ぎへと素早く囁きを伝へて行く。
— 水野仙子 『散歩』 青空文庫
それどころか、枝をいっぱいに伸ばし、車道の三分の二ほどをおおって、樹影をひろげている。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
「青と白」の終わりには森のなかで桃色のパラソルを持った少女と大学生と恋を語っているのを見て、それを祝し自らは淋しい樹影にかくれて、静かな魂の休息の深いなぐさめを感ずる青年が描かれてありましたが、それを私はたいへん心地よく感じました。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
作例 · 標準
午後の日差しが強く、公園のベンチには涼しげな樹影が長く伸びていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
水面に映る樹影が風に揺れ、湖畔の静寂をより一層引き立てている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
画家はキャンバスの上に、複雑に重なり合う樹影を繊細なタッチで描き出した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア
『樹影』(じゅえい)は、クレイジーケンバンド20作目のオリジナル・アルバム。2022年8月3日にユニバーサルシグマから発売された。
出典: 樹影 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0