木陰
こかげ
名詞頻度ランク #26238 · 青空 248 例
標準
shade of a tree
文例 · 用例
木陰に短銃を手にしたなりひらが立って居た。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
背|格好から歩きつきまで確かに武だと思ったが、彼は足早に過ぎ去って木陰に隠れてしまった。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
朱漆で塗った地に黒漆でからすの絵を描いたその下に烏丸枇杷葉湯と書いた一対の細長い箱を振り分けに肩にかついで「ホンケー、カラスマル、ビワヨーオートー」と終わりの「ヨートー」を長く清らかに引いて、呼び歩いていたようにも思うし、また木陰などに荷をおろして往来の人に呼びかけていたようにも思う。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
「桃や李は、物を言わないのに木陰にはひとりでに道ができる。
— 寺田寅彦 『神田を散歩して』 青空文庫
急ぎて裏門を出でぬ、貴嬢はここの梅林を憶えたもうや、今や貴嬢には苦しき紀念なるべし、二郎には悲しき木陰となり、われには恐ろしき場処となれり。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
この時|青年の目に入りしはかれが立てる橋に程近き楓の木陰にうずくまりて物洗いいたる女の姿なり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
こはかれが家の庭を流れてかの街を貫くものとは異なり、遠き大川より引きし水道の類ゆえ、幅は三尺に足らねど深ければ水層多く、林を貫く辺りは一直線に走りて薄暗きかなたより現われまた薄暗き林の木陰に隠れ去るなり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
紅の葉、黄色の葉、大小さまざまの木の葉はたちまち木陰より走りいでてまた木陰にかくれ走りつ。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
作例 · 標準
真夏の昼下がり、公園の木陰に入ると涼しい風が吹き抜けた。
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ベンチのある木陰で、買ってきたばかりの本を読み耽る。
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強い日差しを避けて、牛たちが大きな木陰に集まっている。
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