熨斗
のし異読 ぬし
名詞頻度ランク #20120 · 青空 104 例
標準
noshi
文例 · 用例
「熨斗目」の腰に織り出してある横縞や、「取染」の横筋はいずれも宝暦前の趣味である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
」 と突拍子な高調子で、譫言のように言ったが、「ようこそなあ――こんなものに……面も、からだも、山猿に火熨斗を掛けた女だと言われたが、髪の毛ばかり皆が賞めた。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
「――これはこのあたりのものでござる――」 藍の長上下、黄の熨斗目、小刀をたしなみ、持扇で、舞台で名のった――脊の低い、肩の四角な、堅くなったか、癇のせいか、首のやや傾いだアドである。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
)と尋ねると、大熨斗を書いた幕の影から、色の蒼い、鬢の乱れた、痩せた中年増が顔を出して、(知己のない、旅の方にはどうか知らぬ、お望なら、内から案内して上げましょうか。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
自分のものは、肌のものから、足袋まで、綺麗に片づけて、火熨斗を掛けて、ちゃんと蔵って、それなり手を通さないでも、ものの十日も経つと、また出して見て洗い直すまでにして、頼まれたものは、兄さんの嬰児のおしめさえ折りめの着くほど洗濯してさ。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
マダムはお辞儀をしてから、青扇にかくすようにして大型の熨斗袋をそっと玄関の式台にのせ、おしるしに、とひくいがきっぱりした語調で言った。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
僕は式台にしゃがんで、その恥かしく大きな熨斗袋をつまみあげ、なかを覗いてみたのである。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
僕は、我慢できない胸くその悪さを覚え、その熨斗袋を懐にし、青扇夫婦のあとを追っかけるようにして家を出たのだ。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
作例 · 標準
熨斗(のし)は、通常、お祝い事の贈り物に添えられる。
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私たちは、熨斗(のし)とリボンで丁寧に贈り物を用意した。
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結婚祝いの品には、伝統的な熨斗(のし)が付いていた。
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