縁起物
えんぎもの
名詞
標準
talisman
文例 · 用例
博物館で鎌倉から信長の時代へかけての色々の縁起物の繪卷物を見た。
— 木下杢太郎 『京阪聞見録』 青空文庫
真夜中にこいつを新墓から折り取ってきて祭っておきゃ、さいころの目が思うとおりに出るとかいうんで、昔からばくちうちがよくやる縁起物だよ。
— 卒塔婆を祭った米びつ 『右門捕物帖』 青空文庫
市商人は大かた境内に店を出しているのであるが、それでも往来にまでこぼれ出して、そこにも此処にも縁起物を売っている。
— 歩兵の髪切り 『半七捕物帳』 青空文庫
それ故に細杷も多く売りしが、はては細杷のみにては品物|淋しきより、縁起物といふお福、宝づくしの類を張り抜きに作り、それに添へてかき込め/\などいふて売りけるよし、今は熊手の実用はどこへやら、あらぬ飾物となりけるもをかし。
— 淡島寒月 『江戸の玩具』 青空文庫
撫で肩に自棄に引っかけた丹前、ほのかに白粉の移っている黒|襟……片膝立てた肉置もむつちりと去りかけた女盛りの余香をここにとどめている景色――むらさきいろの煙草の輪が、午さがりの陽光のなかをプカリプカリと棚の縁起物にからんで。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
その中には寺社の縁起物語の類が多く、題材は日本の神話伝説、仏典の説話、民間説話など多方面で、その構想力も実に奔放自在である。
— ――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況―― 『埋もれた日本』 青空文庫
これは日本の神社のうちでも最も有名なものの一つである熊野権現の縁起物語であるから、その流布の範囲はかなり広汎であったと考えなくてはならない。
— ――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況―― 『埋もれた日本』 青空文庫
民間説話に題材を取ったらしい物語のなかで、最も目につくのは、伊予の三島明神の縁起物語『みしま』である。
— ――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況―― 『埋もれた日本』 青空文庫
作例 · 標準
浅草の酉の市で、来年の商売繁盛を願って威勢よく手締めをしてもらい、立派な熊手の縁起物を買った。
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お正月の福袋には、小さな干支の置物や金色の小判といった縁起物がおまけで入っていることが多い。
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だるまは七転び八起きの精神を象徴する、日本で最も親しまれている縁起物の一つだ。
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ウィキペディア
縁起物(えんぎもの)とは、よいことがあるようにと祝い祈るための品物。
出典: 縁起物 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0