幻辞.com

端銭

はせん
名詞
1
標準
small change
文例 · 用例
なぜこの八厘という端銭を附けるのか知りませんが、二銭五厘や三銭というのは決してありませんでした。
岡本綺堂 我楽多玩具 青空文庫
会釈をしてわずかに擡げた、主税の顔を、その威のある目で屹と見て、「少いものが何だ、端銭をかれこれ人中で云っている奴があるかい、見っともない。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
……うふッ、)と腮の震えたように、せせら笑ったようだっけ、――ははあ……」       十五「今の腕車に、私が乗っていたのを知って、車夫が空で駆下りた時、足の爪を轢かれたとか何とか、因縁を着けて、端銭を強請るんであろうと思った。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
つけられた方は、呆れるより、いきなり撲るべき蹴倒し方だったが、傍に、ほんのりしている丸髷ゆえか、主人の錆びた鋲のような眼色に恐怖をなしたか、気の毒な学生は、端銭を衣兜に捻込んだ。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
となった処で――端銭もない。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
そのかわり私が志で、ここへわざと端銭をこう勘定して置きます、これでどうぞ腰の痛くねえ汽車の中等へ乗って、と割って出しましただけに心持が嬉しゅうございましょう。
泉鏡花 政談十二社 青空文庫
温泉の近くには、彼女の信仰してゐる古い山寺があつて、そこの蓴菜の生える池の渚に端銭をうかべて、その沈み具合によつて今年の作柄や運勢が占はれると云ふことが、その地方では一般に信じられてゐた。
葛西善藏 哀しき父 青空文庫
其の頃の落首に「本所に過ぎたるものが二つあり津軽大名炭屋鹽原」と歌にまで謡われまして、十万石のお大名様と一緒に喩えられます位になる其の起源は、僅かの端銭から取立てまして、五代目まで続きました。
三遊亭圓朝 鹽原多助一代記 青空文庫
作例 · 標準
レジで端銭が出たので、貯金箱に入れた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
「すみません、端銭がありませんか?」と彼は店員に尋ねた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
買い物の合計金額は1003円で、細かい端銭が財布から出てきた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash