波線
はせん異読 なみせん
名詞多音語
標準
wavy line
文例 · 用例
たまたま記憶の眼に触れる小さな出来事の森や小山も、どれという見分けの付かないただ一抹の灰色の波線を描いているに過ぎない。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
トリラーの箇所は数条の波線が平行して流れる。
— 寺田寅彦 『踊る線条』 青空文庫
スクリュウに捲き上げられ沸騰し飛散する騒騒の迸沫は、海水の黒の中で、鷲のように鮮やかに感ぜられ、ひろい澪は、大きい螺旋がはじけたように、幾重にも細かい柔軟の波線をひろげている。
— 太宰治 『佐渡』 青空文庫
波線で世界を解釈しても解釈が出来るよ、螺線を見つぶしにすれば即ち波線だよ、波線螺線渦線皆曲線より成るものサ、その曲線だらけで出来ているものが良いのサ、強いのサ。
— 幸田露伴 『ねじくり博士』 青空文庫
その言葉の下には、先生の手による波線が施されて残っている。
— 中谷宇吉郎 『『団栗』のことなど』 青空文庫
結構な身分でいて、道楽で書くくらいなら、僕ははじめから何も書きはせん。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
それを歓び楽しむことで、わしは人后に落ちはせん。
— 宮沢賢治 『疑獄元兇』 青空文庫
掌上の種われは手のうへに土を盛り、土のうへに種をまく、いま白きじようろもて土に水をそそぎしに、水はせんせんとふりそそぎ、土のつめたさはたなごころの上にぞしむ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
作例 · 標準
グラフのデータは、波線で描かれており、変化の様子が一目でわかる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
手紙の最後に、彼は可愛らしい波線で自分の名前を署名した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
図書館の本には、重要な箇所に鉛筆で波線が引いてあった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash