近古
きんこ
名詞
標準
early modern age
文例 · 用例
剪燈新話は明の瞿佑と云う学者の手になったもので、それぞれ特色のある二十一篇の怪奇談を集めてあるが、この説話集は文明年間に日本に舶来して、日本近古の怪談小説に影響し、延いて江戸文学の礎石の一つとなったものである。
— 田中貢太郎 『牡丹燈籠 牡丹燈記』 青空文庫
鮓答また薬として近古まで高価だったは、タヴェルニエーの『印度紀行』巻二で判る。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
(『近古探偵十話』春陽堂、28/『岡本綺堂読物選集・6』青蛙房、69・10)
— 岡本綺堂 『山椒魚』 青空文庫
着色ジェリイをこんもりと型へ嵌めて打ち出して、それへウラルの七宝と、ルイ王朝の栄華と、近古ムウア人の誇示的|輪奐美とをびざんてん風に模細工した。
— Mrs. 7 and Mr. 23 『踊る地平線』 青空文庫
序だから、時代に從つて格調の變遷した跡を百分算を以つて尋ねて見ると、五七調は、最古より萬葉時代までに四割六分であるのが、古今集以後に至つて急に八分に※じ、中世歌曲に六分、近古時代以後は一分以下である。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
之に反して、七五調は、萬葉時代までが一分半であつたのに、古今以後に二割四分、近古時代に二割九分、近世唄ひ物に三割四分と増して來て居る。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
(五月二十五日)『近古名流|手蹟』を見ると昔の人は皆むつかしい手紙を書いたもので今の人には甚だ読みにくいが、これは時代の変遷で自らかうなつたのであらう。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
今の人の手紙でも二、三百年後に『近古名流手蹟』となつて出た時にはその時の人はむつかしがつて得読まぬかも知れぬ。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫