堂上
どうじょう
名詞
標準
on the roof
文例 · 用例
まだその上にも世間の信仰を増すことをかんがえて、かれは堂上方の消息に通じているのを幸いに、都合よく云いこしらえてお万を冷泉の息女であると吹聴した。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
私は夕食後例のやうに食堂上部の美麗なる談話室に出でゝ、春枝夫人に面會し、日出雄少年には甲比丹クツクの冐瞼旅行譚や、加藤清正の武勇傳や、また私がこれ迄の漫遊中の失策談などを語つて聽かせて、相變らず夜を更かしたので、夫人と少年をば其船室に送り込み、明朝を約して其處を去つた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
久能の出入り先で今大路という堂上方の家に綾姫という小鼓に堪能な美人がいた。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
しかしそれとてもほんの一時のなぐさみであったらしく、間もなく同じ堂上方で、これも小鼓の上手ときこえた鶴原卿というのへ嫁づくこととなった。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
一方では、堂上風の口たるい小細工歌が流行り、一方では古学派のわざとらしい万葉調の真似手の多いなかに、敢然立つて常情平述主義を唱へ「ただ言歌」の旗印を高く掲げた才一方の年上の老友がうらやまれた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
東 縁は異なもの西 縁の下の舞 東のは赤縄紅糸の相牽連するは、人意を以て測る可からざるものあるを云ひ、西のは縁の下の舞の舞ひ得て妙なるも、堂上の眼に入らざることを云へるなり。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
そして、まず深草の通西軒へ持って往くと、自堂上人は蠅に加持土沙をふりかけた。
— 田中貢太郎 『蠅供養』 青空文庫
捕卒は銀錠を扛って臨安府の堂上へ搬んで来た。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
作例 · 標準
猫が堂上を軽やかに歩く姿が、夕日に映えていた。
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強風で堂上の瓦が何枚か飛ばされてしまった。
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修理業者が堂上に上り、破損箇所を確認している。
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