凝結
ぎょうけつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
solidification
文例 · 用例
西風に吹きつけられた水蒸気が、山の胴体を幾重にも巻いて、凝結しているのだと思う。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
夜は冷気のために雪が岩石の膚肌に凝結し、昼はそばから蒸発して行くので、冷熱の変化から岩石を破壊し、山体を陶器の破片のように滅茶滅茶にして散乱させる。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
三合四合と登るほどに、黒砂は凝結したように、ポロポロと硬くなって、時に生れどころの解らない大霧が、斜面を這って、煙のように舞い立つこともあったが、五合へ来たときには、それも拭うように晴れて、北風が起り初めた、鳶が一羽、虚空に丸く輪を描いて山体の半分を悠揚と匝ぐって、黒い点となって、遥かに消え失せた。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
それが凝結した彼の脳裡の認識にまで届かなかった。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
とうとう水晶のように凝結した――彼は眼を皿にした。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
建築は凝結した音楽といわれているが、音楽を流動する建築と呼ぶこともできる。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
雨氷の成因については岡田博士もかつてその研究の結果を発表された通り、やはり上層の雨滴が下層の寒気に逢うて氷点下に冷却され、しかも凝結の機縁を得ないために液状で落下し、物体に触れると同時に先ず一部が氷結し、あとは徐々に氷結するのである。
— 寺田寅彦 『凍雨と雨氷』 青空文庫
霧の滴の大きさは色々あるが、直径おおよそ一|分の百分一くらいのもので一滴ごとに凝結の中心となるべき核をもっている。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
標準
coagulation
標準
condensation
ウィキペディア曖昧さ回避
凝結(ぎょうけつ) 蒸気の一部が気体から液体へ転化する凝縮(ぎょうしゅく、condensation)現象を凝結ということがある。 コロイド粒子の凝析(ぎょうせき、coagulation)現象を凝結ということがある。
関連項目
出典: 凝結 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0