分相応
ぶんそうおう
形容動詞名詞
標準
within one's means
文例 · 用例
ただ分相応にその道に精進すべきは人間の職分として当然のことであるとだけは言った。
— 岡本かの子 『巴里のむす子へ』 青空文庫
その杯を持つた手を出すにも、一人々々身分相応に控目にして出すのである。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
ところが書画骨董に心を寄せたり手を出したりする者の大多数はこの連中で、仕方がないからこの連中の内で聡明でもあり善良でもある輩は、高級骨董の素晴らしい物に手を掛けたくない事はないが、それは雲に梯の及ばぬ恋路みたようなものだから、やはり自分らの身分相応の中流どころの骨董で楽しむことになる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
――牛飼は分相応の望を抱いてゐた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
というよりも、夜にでもなったらモンパルナスのキャフェへでも出掛けて行き分相応愉快に過しなさいという気持で、一人置いて行く子のアパートを、モンパルナスからあまり遠くない地点に選んでやったくらいだ。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
いちばん高級な読書の仕方は、鴎外でもジッドでも尾崎一雄でも、素直に読んで、そうして分相応にたのしみ、読み終えたら涼しげに古本屋へ持って行き、こんどは涙香の死美人と交換して来て、また、心ときめかせて読みふける。
— 太宰治 『一歩前進二歩退却』 青空文庫
ところが書画骨董に心を寄せたり手を出したりする者の大多数は此の連中で、仕方が無いから此の連中の内で聡明でも有り善良でも有る輩は、高級骨董の素晴らしい物に手を掛けたく無い事は無いが、それは雲に梯の及ばぬ恋路みたやうなものだから、矢張り自分等の身分相応の中流どころの骨董で楽しむことになる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
……手織木綿に前垂した、それならば身分相応ですから、人様の前に出られます。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
作例 · 標準
高級車には憧れるが、今の自分の収入を考えれば軽自動車が分相応というものだ。
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身の丈に合わない豪邸を建てたせいでローンに苦しみ、「分相応が一番」と彼はこぼした。
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親戚の結婚式には、あまり派手すぎず分相応なご祝儀を包むことにした。
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