身分相応
みぶんそうおう
名詞形容動詞
標準
appropriate to one's lot in life
文例 · 用例
その杯を持つた手を出すにも、一人々々身分相応に控目にして出すのである。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
ところが書画骨董に心を寄せたり手を出したりする者の大多数はこの連中で、仕方がないからこの連中の内で聡明でもあり善良でもある輩は、高級骨董の素晴らしい物に手を掛けたくない事はないが、それは雲に梯の及ばぬ恋路みたようなものだから、やはり自分らの身分相応の中流どころの骨董で楽しむことになる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
ところが書画骨董に心を寄せたり手を出したりする者の大多数は此の連中で、仕方が無いから此の連中の内で聡明でも有り善良でも有る輩は、高級骨董の素晴らしい物に手を掛けたく無い事は無いが、それは雲に梯の及ばぬ恋路みたやうなものだから、矢張り自分等の身分相応の中流どころの骨董で楽しむことになる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
……手織木綿に前垂した、それならば身分相応ですから、人様の前に出られます。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
いずれも身分相応です。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
追って家督相続をさせた後に、恐多いが皇室の藩屏になって、身分相応な働きをして行くのに、基礎になる見識があってくれれば好い。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
今度は特に大阪方の出し物というのはなく、忠臣蔵のなかで身分相応の役々を受持つことになった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
その折こそ成金が住み馴れた古家と古女房を初めて身分相応だつたと気の注く時である。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
背伸びをせず、身分相応な暮らしをすることが幸せへの進路だ。
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「私にはこのくらいの質素なアパートが、身分相応で落ち着きます」
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初任給で買った腕時計は、当時の自分にとっては身分相応なものだった。
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