遺漏
いろう
名詞動詞-サ変
標準
omission
文例 · 用例
現在既知の科学的知識を少しの遺漏もなく知悉するという事が実際に言葉通りに可能であるかどうか。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
しかしながら実際の自然現象を予報せんとする場合に、この現象を定むべき主要条件を遺漏なく分析する事は必ずしも容易ならず。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
もちろん当局でもそのへんに遺漏のあるはずはないが、しかし一般世間ではどうかすると誤った責任観念からいろいろの災難事故の真因が抹殺され、そのおかげで表面上の責任者は出ない代わりに、同じ原因による事故の犠牲者が跡を絶たないということが珍しくないようで、これは困ったことだと思われる。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
第五八課 信仰に入る前の準備 現代人は、折角、今日のような発達した文化の知識があるのですから、この知識を働かして、突き止められるだけは突き止めて、万遺漏のない心用意をしてから、さて「信仰」に入ります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
式部は静かにあたりを見廻し、跡に遺漏のものの無きを見とどけ、さて、丹三郎に向い、「これも皆、あなたの言葉から起った難儀です。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
啻に迅速に、且つ遺漏なく犯罪者を逮捕したといふ許りで無く、事を未然に防いだといふ意味に於て特に然うで有る。
— 林中の鳥 『所謂今度の事』 青空文庫
但し富岡老人に話されるには余程よき機会を見て貰いたい、無暗に急ぐと却て失敗する、この辺は貴所に於て決して遺漏はないと信ずるが、元来老先生といえども人並の性情を有っておるから了解ることは能く了解る人である。
— 国木田独歩 『富岡先生』 青空文庫
その他囃子方、狂言方等略) まだこの他に遺漏忘失が多数ある事と思う。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
作例 · 標準
提出された書類には、いくつかの重要な情報に遺漏があった。
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この監査報告書では、過去の遺漏点を徹底的に洗い出す必要がある。
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担当者は、顧客リストからの遺漏がないか再度確認した。
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計画の立案段階で、予期せぬ遺漏がないか慎重に検討した。
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