脱漏
だつろう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
omission
文例 · 用例
されば今我が草卒に筆を執つて、斯の如く大なる水の東京の、上は荒川より下は海に至るまでを記し尽さんとするに当りては、如何で脱漏錯誤のなきを必するを得ん。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
假に句讀訓詁を事とせざるは可なりとするも、書を讀んで句讀訓詁を顧みざるが如き習慣を身に帶ぶるに及んでは、何事を爲すにも、粗笨にして脱漏多く、違算失計、甚だ多きを致すを免れざるものである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
仮に句読訓詁を大事としないことが可であるとしても、書を読んで句読訓詁を顧みない習慣を身につけてしまっては、何事をするにも粗雑で脱漏が多く、間違いを甚だ多くするのを免れないのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
是に由つて観れば、門人録も歴世略伝も、猶脱漏あることを免れぬものと見える。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
水戸家の用達眞志屋十餘代の繼承次第は殆ど脱漏なくわたくしの目の前に展開せられた。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
そうした生命にもかかろうというときは、思念をすっかりその人の上に集めますと、精神の脱漏を防ぐことが出来ますからね。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『麻酔剤』 青空文庫
この記事が流布本に載せられていない理由は、恐らくその余りに荒唐無稽に類する所から、こう云う破邪顕正を標榜する書物の性質上、故意の脱漏を利としたからでもあろうか。
— 芥川龍之介 『るしへる』 青空文庫
一、此集の三十二頁なる大圓の清国に赴きけるをしのばれし歌の中に「子のかみをいくさにやりて山里に風の吹く日は物をこそ思へ」と云ふ一首ありしを、印刷の際脱漏せり。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫
作例 · 標準
報告書には、重要なデータの重大な脱漏があった。
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指示にわずかな脱漏があり、混乱を招いた。
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彼は、最終稿から肝心な部分が脱漏していることにぞっとした。
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