流汗
りゅうかん
名詞
標準
sweat
文例 · 用例
その時、駿足に流汗を被りながら、呼吸はあえて荒からぬ夕立の鼻面を取って、滝太郎は、自分も掌で額の髪を上げた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
渠等が炎熱を冒して、流汗面に被り、気息|奄々として労役せる頃、高楼の窓半ば開きて、へいげん帷を掲げて白皙の面を露し、微笑を含みて見物せり。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
御者は縦横に鞭を揮いて、激しく手綱を掻い繰れば、馬背の流汗|滂沱として掬すべく、轡頭に噛み出だしたる白泡は木綿の一袋もありぬべし。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
又人あつて流に溯つて船を行るに水勢の我に利あらずして、腕力既に萎えんとしたる如き時、猶強ひてを張るを廢せず、流汗淋漓として勞に服する場合などをも、努力して事に從ふといふのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
日を避けて憇へば、流汗一時に來りて堪ふ可からず。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
それから、この年の二月、未だ病気をしなかった頃に、今村家を中心として拵えた「流汗主義」という論文的な文章を雑誌「樹蔭」に書いて、この時も今村先生からほめて頂いた。
— ――文壇苦行記―― 『骨を削りつつ歩む』 青空文庫
身体流汗毛髪皆立ち居る様子、その子細を問うと我今夢に若者あり、右手剣を執り、左手わが髪を撮み、刀を我が頸に擬し、我は長生王の太子、亡父のために復仇するぞというを聞き、夢中ながら悔いて自ら責めたと語る。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
そこで私の片方の脚がハネ釣籠のやうに静かに虚空に動きはじめた時、急遽、斜め頭上のあたりから二三条の茶褐色の光りの如き一直線が射したかのやうに翅音を震はせた蜂達が飛びかゝつて来たかと見ると同時に有無なく彼等はゼーロンの流汗で黒光つてゐる巨大な臀部に鋭い槍先を突きとほした。
— 「吾が昆虫採集記」の一節 『夜見の巻』 青空文庫
作例 · 標準
炎天下のグラウンドで走り続けた野球部員たちは、みな流汗にまみれていた。
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サウナで十分もじっとしていると、全身からとめどなく流汗があふれ出してくる。
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緊張のあまり、プレゼンの最中ずっと額から流汗が止まらず、ハンカチが手放せなかった。
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