遺徳
いとく
名詞
標準
benefit from ancestors' virtue
文例 · 用例
山崎氏の父祖の遺徳の、おかげと思うより他は無い。
— 太宰治 『砂子屋』 青空文庫
山崎氏の父祖の遺徳の、おかげと思ふより他は無い。
— 太宰治 『砂子屋』 青空文庫
御住所を搜し、こちらからお訪ねして、なほ精しく故人の御遺徳をも伺ひ、それから、私ごとき非文不才の貧書生に、この活字日誌の使用を御許可下さるかどうか、改めてお願して、そのおゆるしを得て、はじめて取りかかるべき筋合ひのものであるとは、不徳の小文士と雖も、まづは心得て居りました。
— 太宰治 『文盲自嘲』 青空文庫
決して故王の御遺徳を忘却したわけではありません。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
N君は不思議な男だ、ひがまないのが感心だ、あの点は祖先の遺徳と思ふより他はない、と口の悪い遊び仲間も、その素直さには一様に敬服してゐた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
かくの如く福岡の喜多流の今日在るは全く故只圓翁の遺徳を基礎としたもので、翁の遺訓は今以て他流の人士の間にも伝わり、翁の清廉無慾と翁の堂々たる芸風とは今も尚流内の人口に膾炙している。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
同時に今更のように只圓翁の遺徳の高大さを仰いだ次第であった。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
製作者津上氏の素志如何に拘らず、誠に慚愧お気の毒に堪えない次第であるが、これも翁の歿後を飾る一つの大きな、美しい話柄……翁の遺徳のために吾々の微力が圧倒された事蹟として大方の憫笑に価すれば幸である。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
作例 · 標準
私たちが今こうして平和に暮らせているのも、先人たちの遺徳によるものだ。
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毎年この時期になると、地域の人々が総出で初代村長の遺徳を偲ぶ祭りを開く。
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祖父の遺徳のおかげで、この町で商売を始めるにあたって多くの方から支援を得られた。
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先師の遺徳を後世に伝えるべく、彼が残した膨大な書簡を整理して出版することにした。
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