威徳
いとく
名詞
標準
virtue and influence
文例 · 用例
この時、神通を顯して、討死を窮地に救つたのが、先生の紹介状の威徳で、從つて金色夜叉夫人の情であつた。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
私はその都度、「先生の威徳廣大、先生の威徳廣大。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
霊廟の土の瘧を落し、秘符の威徳の鬼を追うよう、たちどころに坊主の虫歯を癒したはさることながら、路々も悪臭さの消えないばかりか、口中の臭気は、次第に持つ手を伝って、袖にも移りそうに思われる。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
牧士ナドニ反抗サレルヤウデハ奉行ノ威徳ガナイノデス。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
既に将門の乱が起つた時でも、浄蔵が大威徳法で将門を詛ひ、明達が四天王法で将門を調伏し、其他神社仏寺で祈立て責立てゝ、とう/\祈り伏せたといふ事になつてゐる。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
侍女一 鎧をめしたばっかりで、御威徳を恐れて引きました。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
道すがらはまたお使者で、金剛石のこの襟飾、宝玉のこの指環、(嬉しげに見ゆ)貴方の御威徳はよく分りましたのでございます。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
お縋り申すは弥陀の御威徳』(合掌)源右衛門(同じく合掌)『法の為めには不惜身命の誡。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
作例 · 標準
将軍の威徳は遠方の国々にも知れ渡り、争いは自然と鎮まっていった。
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かつてはこの地方一帯を支配した豪族の威徳も、今は古文書の中にわずかに残るのみだ。
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神仏の威徳にすがり、息子の病気平癒を願って毎日お百度参りをしている。
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圧倒的な軍事力だけでなく、その威徳をもって周辺諸国を服従させたという。
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