銀行
ぎんこう
名詞頻度ランク #1015 · 青空 2471 例
標準
bank
文例 · 用例
はひる時には、年に一度か二度、五百圓、千圓とまとまつてはひるのだが、それを郵便局あるひは銀行にあづけて、ほつと一息ついて、次の仕事の準備などをしてゐる間に、もう貯金がきれいに無くなつてゐる、いつのまにやら、無くなつてゐるのである。
— 太宰治 『金錢の話』 青空文庫
それから暫らくのこと、私の勤務先は、日本橋の三越デパートメントの裏で、日本銀行と向いあったところだが、その建物の中で私たちが占めている室からは、太田道灌以来の名城を、松の緑の間に、仰ぎ見られるので、はじめて松樹国の日本に落ちついた気がした。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
○○銀行○○課の一團は物靜かでモーニングを着た官吏風の人が多い。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
斜向うのイギリス銀行、ロイド・ナショナル・プロヴィンシアル・バンクの支店から出て来た髭の生えたプラスフォアのイギリス人が日当りの好さそうな卓を選んで席を取った。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
笑い苦しめられた芸妓の一人が、その復讐のつもりもあって「姐さんは、そのとき、銀行の通帳を帯揚げから出して、お金ならこれだけありますと、その方に見せたというが、ほんとうですか」と訊く。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
そうして熊の出ない東京には熊より恐ろしいギャングが現われて銀行を襲ったという記事で新聞が賑わった。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
役人や会社銀行員があるただ一人の長上から無能と宣言されただけで首をきられる。
— 寺田寅彦 『マルコポロから』 青空文庫
他の電話申込人等はそんな事とは知らず、待てども待てども順番が来ぬ、殊にパリの銀行家など一刻を争う経済上の交渉をひかえているので気は気でない。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫