やり口
やりくち
名詞頻度ランク #37573 · 青空 345 例
標準
way (of doing)
文例 · 用例
レーリーが深くヤングに私淑していたであろうということは、二人の仕事の一体のやり口を比較すれば自ずから首肯されるであろう。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
台湾の蕃人に対しては、日本帝国主義のやり口は一層ひどかったのだ。
— 黒島傳治 『入営する青年たちは何をなすべきか』 青空文庫
「張大人だって、北京の東安市場へ行く途中で、ちょっと見た別嬪を早速、自動車へかっぱらって、タイタイとしちゃったじゃないか、俺等にゃ結婚申込なんて、お上品なやり口は、性に合わねえんだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
これはその極端な悪魔的な精神に於て、近代の戦争のやり口をリードしているのみならず、遥かにソンナものを超越した偉いところがあった。
— 夢野久作 『悪魔祈祷書』 青空文庫
とにかく銀子は、いろいろの人のやり口と、自身の苦い経験から割り出して抱えはすべて仕込みから仕上げることに方針を決めてしまい、それが一人二人順潮に行ったところから、親父の顔のひろい下町の場末へ手をまわして、見つかり次第、健康さえ取れれば、顔はそんなによくなくても取ることにした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
新規開店に先立ち、法善寺境内の正弁丹吾亭や道頓堀のたこ福をはじめ、行き当りばったりに関東煮屋の暖簾をくぐって、味加減や銚子の中身の工合、商売のやり口を覚えた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
一月の間に板場のやり口をちゃんと見覚えていたから、訳もなかった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
自身攻撃されるのを防ぐために、有名人を攻撃するという、いわば相手の武器をとって、これを逆用するにも似た、そんなやり口を見て、おれは、さすがに考えやがったと思ったが、しかし、その攻撃文に「国士川那子丹造」という署名があるのを見て、正直なところ泪が出た。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫