三階
さんがい異読 さんかい
名詞
標準
third floor
文例 · 用例
毎晩アパート三階の便所に行くと、新宿の百貨店や何かの電燈広告が五六町ばかりの向ふに灯つてゐて、まるでほんとかと云ひたくなる。
— 中原中也 『私の事』 青空文庫
私がノロクサと三階に登つた時には、もう五人分しか席がなかつた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
三階の廊下から見上げた山腹の各旅館の、明るく灯のともつた室々の障子の列が上へ上へと暗い夜空の上に累積してゐる光景は、龍宮城のやうに、蜃氣樓のやうに、又ニユーヨークの摩天樓街のやうにも思はれた。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
團體の爲に一時小さな室に追ひやられた埋合せに、今度はがらあきになつた三階の一番廣く見晴らしのいゝ上等の室に移され、地面迄數へると五階の窓下を、淙々として流れる溪流の水音と、窓外の高杉の梢にしみ入る山雨の音を聞きながら此處へ來てはじめての安らかな眠りに落ちて行つた。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
私の部屋は三階か四階にあります(私はそれを數へようとはしませぬ)、そして私を得意にさせてゐるのは、この部屋には鏡のある煖爐、振子時計、それから二つの銀の燭臺があることです……」と書いてゐる。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『巴里の手紙』 青空文庫
三階のマネキンの事務所では、競馬馬のような女の舞台女優気どりの饒舌がきこえてきた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
二階、三階、それが最上層の四階目の階段を登りきつた時、女は苦しさうに吐息づいて立ち止まつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
「三階には鑛物の標本室と病室があるだけです。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
作例 · 標準
エレベーターで三階に上がり、目的のオフィスに向かった。
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デパートの三階には、婦人服売り場とレストランがある。
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彼の部屋はマンションの三階で、窓からは海が見える。
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