転戦
てんせん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
moving from one battlefield to another
文例 · 用例
此勢に乗ぜよやと、張玉、朱能等、いずれも塞北に転戦して元兵と相馳駆し、千軍万馬の間に老い来れる者なれば、兵を率いて夜に乗じて突いて出で、黎明に至るまでに九つの門の其八を奪い、たゞ一つ下らざりし西直門をも、好言を以て守者を散ぜしめぬ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
そもそも陵の今回の軍たる、五千にも満たぬ歩卒を率いて深く敵地に入り、匈奴数万の師を奔命に疲れしめ、転戦千里、矢尽き道|窮まるに至るもなお全軍|空弩を張り、白刃を冒して死闘している。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
|百戦無効半歳間|首邱幸得返家山|笑儂向死|如仙客尽日洞中棋響閑 岩崎谷の洞壁に書き終って、筆を投じた隆盛が腹を切るまで、人吉、豊後口、宮崎、延岡、可愛嶽と激烈な転戦はあったが、田原坂の激戦は、西南戦争の最初にして、しかも最後の勝敗を決したものと云ってよいのである。
— 菊池寛 『田原坂合戦』 青空文庫
転戦先に容易に運ぶことができて、簡単に印刷物が作れる謄写版は、軍の要請にぴったりでした。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
成田頼母を斬った六人の同志のうち、小泉主膳は長州の藩兵に加わって北越に転戦していたが、長岡城の攻囲戦で倒れた。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
が、この際ぼうっとしてはいられないから、そのうちについ私も奉天旅順日本海とめちゃくちゃに転戦して、何人となく「ろすけ」を生捕りにしたような顔をする。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
ベラ・キスの属する聯隊は、セルビアに転戦している。
— 牧逸馬 『生きている戦死者』 青空文庫
十一月二十日小林輝次君、出征後すでに一年半になん/\として未だ帰らず、各地に転戦、屡※危地に臨む。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
作例 · 標準
そのサッカーチームは、全国各地を転戦して実力をつけていった。
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彼は若い頃、いくつもの仕事を転戦し、様々な経験を積んだ。
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歌手は、新しいアルバムを引っ提げて全国ツアーを転戦している。
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