壮美
そうび
名詞
標準
sublime, magnificent beauty
文例 · 用例
そうして、ボオドレエル自身の説明{9}によれば、「ダンディズムは頽廃期における英雄主義の最後の光であって……熱がなく、憂愁にみちて、傾く日のように壮美である」。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
それは西山にとってはどっちから見てもこの上なく厳粛な壮美な印象だった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
君がその気なら憚りながら一臂の力を貸す決心でいるんだからね」 山岸の提言に他の社員たちも、佐藤加奈江を仇討ちに出る壮美な女剣客のようにはやし立てた。
— 岡本かの子 『越年』 青空文庫
心は氷のように冷たく、うち沈み、いたみ、――どんなに想像力を刺激しても、壮美なものとはなしえない救いがたいもの淋しい思いでいっぱいだった。
— THE FALL OF HOUSE OF USHER 『アッシャー家の崩壊』 青空文庫
ところが、画題の選択の面では彼女の少女時代からつきまとっている貴族主義、壮美の趣味がつきまといつづけた。
— 宮本百合子 『マリア・バシュキルツェフの日記』 青空文庫
――○――◎私は自分が、空想に支配され、いつも目の先にあらゆる壮美なもの、崇高なものの幻を描きながら、毎日は手をつかね坐り、ぼんやり思いに耽って居る種類の人間であるのを知って居る。
— 宮本百合子 『一九二三年夏』 青空文庫
かくして、一種の悲壮美が、怪教馬霊教の終焉を飾ったのだったが、その五人の一族は、それぞれに特異な宿命を背負っていた。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
私は曽て和蘭陀の旅中で群を成して居る船の旗の美を喜んだが、戎克の旗が赤や青や黄を翻へしてゐるのも曇天の下の濁流と対照して、一種の壮美であつた。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
作例 · 標準
雄大な山々が織りなす壮美(そうび)な景色に、思わず息をのんだ。
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その絵画は、筆致の力強さと色彩の豊かさで、見る者に壮美(そうび)な感動を与えた。
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彼女は、オーロラを見た時の壮美(そうび)な体験を、一生忘れることはないだろう。
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