文事
ぶんじ
名詞
標準
literary matters
文例 · 用例
夫に先き立たれるまでは、口小言一つ云はず、はき/\と立ち働いて、病人が何か口やかましく註文事をした時でも、黙つたまゝでおいそれと手取早く用事を足してやつたが、夫はそれを余り喜ぶ風は見えなかつた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
その政宗監視の役に当った氏郷は、文事に掛けても政宗に負けては居なかった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
義元が文事を愛した話の一つに、ある戦に一士を斥候に出した処が、間もなくその士が首を一つ獲て帰った。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
その平和になって、文事ばかりになると、河原の落書にまで「きつけぬ冠上のきぬ、持もならわぬ笏もちに、大裏交りは珍らしや」と愚弄されるのも癪に触る。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
それに引かへて、一方の老人は賤い処から武芸や文事を磨いて、人が驚くほど立身して、江戸家老のお気に入りに其人ありと知られるほどの勢力のある生活を送つて来た。
— 田山花袋 『朝』 青空文庫
「文事ある者は必ず武備がある」のは特に日本国民たるの義務である。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
文蔵の父、威能の祖父であった助太郎貞彦は文事と武備とを併せ有した豪傑の士である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
只異とすべきは、角兵衛に文事があつたことが毫も聞えてゐぬのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
彼は晩年、隠居して文事に専念した。
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その学者は、生涯を通じて数多くの文事に携わった。
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現代社会でも、文事を愛する人々は数多く存在する。
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