散る
ちる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞頻度ランク #16813 · 青空 4529 例
標準
to fall (e.g. blossoms, leaves)
文例 · 用例
水部の線宮沢賢治きみがおもかげうかべんと夜を仰げばこのまひる蝋紙に描きし北上の水線青くひかるなれ竜や棲みしと伝へたるこのこもりぬの辺を来れば夜ぞらに泛ぶ水線の火花となりて青々と散る
— 宮沢賢治 『水部の線』 青空文庫
巴里の喫茶店で、街路にマロニエの葉の散るのを眺めながら、一杯の葡萄酒で半日も暮してゐるなんてことは、話に聞くだけでも贅沢至極のことである。
— 萩原朔太郎 『喫茶店にて』 青空文庫
藪の中に一本大きな赤椿があって、鵯の渡る頃は、落ち散る花を笹の枝に貫いて戦遊びの陣屋を飾った。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
否今もなおこの凩に吹き散る雲の影のようななんらかの希望の影を追うているではあるまいか。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
」 さかなたちは、靜かに無言で左右に散る。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
谷が狭くなって、崖側を行くと、緩いながらも雪の傾斜で辷るから、ミヤマナナカマドの枝を捉えながら上る、前にも増した雪の断裂で、草鞋に踏み蹂った雪片は、山桜の葩弁のように、白く光ってあたりに飛び散る。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
その梢に、一面のほうけた絮が、風もないのに、氷でも解けるように、はらり、はらりと、落ち散るのであった。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
(明治四十一年九月十二日『東京朝日新聞』) 二 一葉『淮南子』には一葉落而知天下秋とあるが、植物学者に聞いてみると、木の葉が夏過ぎて落ち散るのは葉柄の根元の処にコルク質の薄い層が出来てそこだけ脆くなるから少しの風にでも誘われて天下の秋を示すものだそうだ。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
作例 · 標準
春の嵐が吹き荒れ、庭の桜が一夜にして跡形もなく散ってしまった。
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秋風に誘われるように、カエデの葉が赤く色づいて道端に散る。
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パッと咲いて潔く散る姿に、古来より日本人は美学を見出してきた。
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標準
to scatter
作例 · 標準
爆風で建物のガラスが四方八方に散り、通行人に怪我を負わせた。
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警察官の姿を見るなり、路地裏に集まっていた少年たちは一斉に散った。
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机の上に広げていた書類が、窓から入ってきた突風で床に散る。
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標準
to disappear
作例 · 標準
冷たい雨が降ったことで、ようやく夏の湿っぽい熱気が散った。
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彼の一言でそれまでの不安が霧散するように散り、心に平穏が戻った。
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薬を塗ってしばらくすると、腫れが徐々に散り、痛みが和らいだ。
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標準
to spread
作例 · 標準
インクの雫が紙に落ち、複雑な模様を描きながらじわじわと散る。
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水面に落とした一滴の油が、光を反射しながら薄く大きく散っていく。
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この素材は熱が全体に効率よく散るので、料理がムラなく仕上がる。
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標準
to die a noble death
作例 · 標準
彼は若くして祖国の自由を守るため、戦場の露と散る道を選んだ。
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志半ばで戦場に散った兵士たちの冥福を祈り、静かに黙祷を捧げる。
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武士としての誇りを胸に、敵陣のまっただ中で華々しく散る。
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