橋下
はしもと
名詞
標準
文例 · 用例
春水や四条五条の橋の下 この句を読んで聯想するのは、唐詩選にある劉廷芝の詩「天津橋下陽春水。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
都を西南の方へさすらい出て、こゝの村外れにひと月、かしこの橋下にふた月と、わたくしは旧東京の市区と、大東京とは名のみの郡部とのすれ/\の境界線に沿うて、彼方に多那川の流れを心頼みにしながら南へ移って来たのでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
以来すっかり兄貴振ってしまって、「お蝶、お蝶」とわたくしの面倒をみだし、わたくしのサブリ小屋も自分の橋下の棲家から十間とは距てない河上の堤下に位置を選んで呉れました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「山椒かね」と、兵庫島は覗いて、「きにょう夕方、橋下の文公がとって行った。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
材木町、東福田町地先にてこの水路と会する一水は即ち○今川橋下を流るゝ神田堀にして、御城外濠より竜閑橋その他諸橋の下を経て来れるものなり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
○外濠は神田堀より入りて、右すれば神田橋一ツ橋|雉子橋下を経て俎橋下に至り、いはゆる飯田川となりて堀留に窮まり、左すれば常磐橋その他の下に出づべし。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
さて神田川は上に述べし柳原橋下の一流に会するところより上○和泉橋下を経て、昌平橋、万世橋、御茶の水橋、水道橋、小石川橋を過ぎ、飯田橋手前にて西北より来り注ぐところの江戸川の一水を呑み、飯田橋上流牛込揚場に至つて尽く。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
神田川の中、水道橋辺より○御茶の水橋下流に至るまでの間は、扇頭の小景には過ぎざれども、しかもまた岸高く水|蹙りて、樹木鬱蒼、幽邃閑雅の佳趣なきにあらず。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫