捨身
しゃしん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
renouncing the flesh or the world
文例 · 用例
僕と室生犀星とは、いつも必死の捨身になつて、刀のツバをせり合はせてゐる。
— 萩原朔太郎 『悲しき決鬪』 青空文庫
――――――――――――将棋の歩にもいろいろあるが敵の王頭にピシリッと捨身に打たれる歩もあれバ亦、棋士が手に困ってひょいと突く香の上の端歩もある。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
(藤井滋司 宛) (一) 将棋の【歩】にもいろいろあるが敵王頭にピシリと捨身に打って出る【歩】もあれば、マタ、棋士が手に詰まった時、ひょいと突く【香】の上の【歩】もある。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
兵士達は、小屋にパルチザンがかくれていて、不意に捨身の抵抗を受けるかもしれないと予想した。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
兵士は、その××に引っかかって、ほしいものが得たさに勇敢に、捨身になるのだった。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
捨身菩薩がもとの鳥の形に身をなして、空をお飛びになるときは、一揚というて、一はゞたきに、六千|由旬を行きなさる。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
そのいはれより疾翔と申さるゝ、大力といふは、お徳によって、たとへ火の中水の中、たゞこの菩薩を念ずるものは、捨身大菩薩、必らず飛び込んで、お救ひになり、その浄明の天上にお連れなさる、その時火に入って身の毛一つも傷かず、水に潜って、羽、塵ほどもぬれぬといふ、そのお徳をば、大力とかう申しあげるのぢゃ。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
されば疾翔大力とは、捨身大菩薩を、鳥より申しあげる別号ぢゃ、まあさう申しては失礼なれど、鳥より仰ぎ奉る一つのあだ名ぢゃと、斯う考へてよろしからう。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
標準
sacrificing one's life for the sake of mankind or Buddhist teachings