臼砲
きゅうほう
名詞
標準
mortar
文例 · 用例
各大隊には砲兵が加って居たが、その有する処は、四斤砲二十八門、十二斤砲二門、臼砲三十門であった。
— 菊池寛 『田原坂合戦』 青空文庫
いよいよ追撃を決して本軍(近衛一大隊、第十四連隊の一大隊、山砲臼砲各二門)は木葉を通って植木へ、別軍(近衛三中隊鎮台兵三中隊、山砲二、臼砲一)は高瀬から伊倉、吉次越を越して熊本を目指すこととなった。
— 菊池寛 『田原坂合戦』 青空文庫
怖ろしい榴弾砲や臼砲やを敵の砲兵に見つからないやうに、枯木や、木の株のやうに彩色する一方では、壊れた荷馬車や樹の幹やを、大砲のやうに見せかけて、成るべく敵の砲弾を無駄費ひさせるやうな事をたくらむ。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
六月はじめのある日、この原にオランダ人献上の大臼砲を据えようというので、御鉄砲御用衆といわれる躑躅の間|詰のお歴々が、朝がけから、露もしとどな夏草を踏みしだき、間竿を持った組下を追いまわして、射場の地取りをしていた。
— 久生十蘭 『ひどい煙』 青空文庫
軽子、曳方が三百人もかかって、箱根の石高道をひきおろし、神田|誓願寺前の松浦侯の上邸におさまったところを拝見に出かけたが、臼砲の口径は一尺二寸、砲身の長さは十五尺もあるという、思いもかけぬ大物だったので、みなみな、「これは」といったきり、しばらくは、あいた口がふさがらなかった。
— 久生十蘭 『ひどい煙』 青空文庫
明朝の中期に升何汝賓が漢文で書いた西洋火攻神器説を読んで、早くから臼砲の諸元を知っていた。
— 久生十蘭 『ひどい煙』 青空文庫
つまるところ、この臼砲は厖大に仕立てることによって、故意に諸元を狂わしてあるが、それは臼砲の効用を好戦的な日本人に知らせたかったからだと、咄嗟にオランダ人の心情を看破した。
— 久生十蘭 『ひどい煙』 青空文庫
こういう次第で、カロンの愚かな臼砲は、御鉄砲御用衆から、あっさりと見離されてしまったが、こうなるまでには、オランダ人の側にも、言い知れぬ辛い事情があったのである。
— 久生十蘭 『ひどい煙』 青空文庫
作例 · 標準
博物館で、古い城の防衛に使われた巨大な臼砲の実物を見た。
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敵の陣地を遠距離から攻撃するために、部隊は臼砲を配備した。
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「敵の攻撃に備え、臼砲の準備を急げ!」と、司令官は命令した。
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ウィキペディア
臼砲(きゅうほう)とは大砲の一種で、曲射砲の一つである。
出典: 臼砲 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0