暖かみ
あたたかみ
名詞頻度ランク #28174 · 青空 45 例
標準
warmth
文例 · 用例
どこまでも澄みきっていながら、しかも震いつきたいほどの暖かみを持ったそのしなやかな声は、悲しい物語を、見るように渡瀬の耳の奥に運んできた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
ヒステリーは治つたが、左の口尻がつり上つたきりになつて、底意地悪い顔付に見える母も、頬だけは美しい血の色を見せながら、痩せて蝋のやうな皮膚の色の兄も、跛足でしなびた小さい哲も、家の中に暖かみと繁盛とを齎らす相ではなかつた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
根のさきの感じでは、たしかに、地べたの中にさえ、命と暖かみが、あるようです。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『年とったカシワの木のさいごの夢』 青空文庫
それは家具も揃った暖かみのある部屋で、蝋燭が卓上に二本、炉棚に二本、灯されていた。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
しかし後ろから、今助けるぞ、という暖かみのある声が聞こえ、同時に褐色のたくましい手が怯えた馬の轡をつかんで、群の外へと引っ張っていった。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
その尖がストーブの暖かみで、溶けた雪粉によって湿らされていた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
葉子はふと右の肩に暖かみを覚えるように思った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
頬の傷々しくこけたために、葉子の顔にいうべからざる暖かみを与える笑くぼを失おうとしてはいたが、その代わりにそこには悩ましく物思わしい張りを加えていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
毎日、暖かみについて考えています。
我が社の暖かみ戦略は重要です。
暖かみの原理は複雑である。
暖かみという言葉が頭から離れない。