禁猟
きんりょう
名詞
標準
prohibition of hunting
文例 · 用例
同時に、そこは禁猟区だった。
— 黒島伝治 『名勝地帯』 青空文庫
久兵衛は思いがけない獲物を眼の前に見つけて心をそそられたが、其の辺は禁猟の場所になっているので、一足往きかけたものの往くことができなかった。
— 田中貢太郎 『雁』 青空文庫
そして、禁猟の場所で鳥を執ろうとした罪は不問に付せられていた。
— 田中貢太郎 『雁』 青空文庫
桂月先生はこの鴨の獲れないのが大いに嬉しいと見えて、「えらい、このごろの鴨は字が読めるから、みんな禁猟区域へ入ってしまう」などと手を叩いて笑っていた。
— 芥川龍之介 『鴨猟』 青空文庫
岡山県の禁猟区の杭と兵庫県の国有林の杭が打ってあります。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
またこの地は禁猟の域で自然と鳥が繁殖し、後年|掟のゆるむに従って焼き鳥もまた名物の一つになったのである。
— 淡島寒月 『亡び行く江戸趣味』 青空文庫
旅行した先々で鮎を頼んで見ると、十月末になって、さび尽してもまだ禁猟にならない処もあり、禁猟など言うことが、鮎にあることすら知らぬ地方もある。
— 折口信夫 『山の湯雑記』 青空文庫
あの辺は本来|遠江守様の領地、それを柳営禁猟地の、多摩川附近に逃げ水屋敷を造った、その手であの地に山屋敷を作り、時々参るということじゃ。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫