信疑
しんぎ
名詞
標準
belief or doubt
文例 · 用例
「そんなにこちらの言葉を御信用がないならば、二つの鼎を列べて御覧になったらば如何です」と一方はいったが、それでも一方は信疑|相半して、「当方はどうしても頂戴して置きます」と意地張った。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
この信疑の際につき必ず取捨の明なかるべからず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
ただ旧を信ずるの信をもって新を信じ、昔日は人心の信、東にありしもの、今日はそこを移して西に転じたるのみにして、その信疑の取捨|如何に至りては、はたして適当の明あるを保すべからず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
この雑沓混乱の最中にいて、よく東西の事物を比較し、信ずべきを信じ、疑うべきを疑い、取るべきを取り、捨つべきを捨て、信疑取捨そのよろしきを得んとするはまた難きにあらずや。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
幾多の書を読み、幾多の事物に接し、虚心平気、活眼を開き、もって真実のあるところを求めなば、信疑たちまちところを異にして、昨日の所信は今日の疑団となり、今日の所疑は明日氷解することもあらん。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
即ち苦樂、和爭、善惡、正邪、信疑、空有、因果等あるとあらゆる事物は皆單獨には考へられないもので、必ず相手があつて成立するものであることが明白となつて來る。
— 狩野亨吉 『安藤昌益』 青空文庫
信疑の魔女今野大力自分の室で 自分の演じていた舞台で自分を取巻き或は隙見し或は踊っていた一人の魔女「此世の一切は信疑の魔女の領分です 勿論人間は私の兵卒よ あなた 何を惑っているの?
— 今野大力 『信疑の魔女』 青空文庫
たゞあり合せのものでいゝと仰つたので、御馳走はほんの小鰺が十匹だけあつたものを焼いて、生姜の汁をさした三ばい酢に漬けたのと、しんぎくの胡麻汚しのおしたしと、たつたそれだけしかないのであつた。
— 鈴木三重吉 『桑の実』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言葉の信疑を巡って、議論が白熱した。
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彼の提案には信疑が入り混じっていたが、最終的には賛成多数で可決された。
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真実を知るためには、あらゆる信疑の目を向ける必要がある。
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