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疑い

うたがい
名詞頻度ランク #3733 · 青空 4845
1
標準
doubt
文例 · 用例
信仰とやらも少し薄らいでまいったのでございましょうか、あの口笛も、ひょっとしたら、父の仕業ではなかったろうかと、なんだかそんな疑いを持つこともございます。
太宰治 葉桜と魔笛 青空文庫
疑いだすと果しがないけれども、いったい、彼にはどのような音楽理論があるのか、ヴァイオリニストとしてどれくらいの腕前があるのか、作曲家としてはどんなものか、そんなことさえ私には一切わかって居らぬのだ。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
彼の言葉に依れば、彼のケエスそれ自体が現代のサンボルだ、中はうそ寒くからっぽであるというんだが、そんなときには私は、この男はいったいヴァイオリンを一度でも手にしたことがあるのだろうかという変な疑いをさえ抱くのである。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
神主さんの、からくりではないかとさえ、疑いたくなるのである。
太宰治 春昼 青空文庫
ところで一般に言われる如く、蕪村が芭蕉に比して客観的の詩人であり、客観主義的態度の作家であることは疑いない。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
富士登山家として、富士に関する図画典籍の大蒐集家として、君は疑いもなく第一人者であった。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
本当に生活が出来るのかしら――こう疑い始めたのが縁で却ってだんだん唄うたいの仲間と馴染が出来てしまった。
岡本かの子 巴里の唄うたい 青空文庫
同じく物恋うるこころ、それには、「疑い」と「恥かしさ」が、厚い殻となって冠っていた。
岡本かの子 富士 青空文庫