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無縁仏

むえんぼとけ
名詞
1
標準
person (or their spirit) who died with no one to tend their grave
文例 · 用例
川から拾いあげた死体はみんなここまで運び、引き取り人のある者はこの小屋で引き渡し、身寄りも縁者もない無縁仏は、裏の回向院へ葬るのがならわしでした。
首つり五人男 右門捕物帖 青空文庫
――駒形河岸裏の侠客出石屋四郎兵衛が、日ごと夜ごとのようにこの大川筋で入水する不了簡者達を戒めるためと、二つにはまた引取手のない無縁仏を拾いあげてねんごろに菩提を弔ってやろうとの侠気から、身内の乾児達に命じて毎夜こんな風に見廻らしている土左船なのでした。
幽霊を買った退屈男 旗本退屈男 第十話 青空文庫
緑平老のたよりによれば、朱鱗洞居士は無縁仏になつてしまつてゐるといふ、南無朱鱗洞居士、それでもよいではないか、君の位牌は墓石は心は、自由俳句のなかに、自由俳人の胸のうちにある。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
山の頂きに父の回向院から貰ってきた、安政元年歿、釈清妙童女とされた七歳の幼女の無縁仏の石地蔵があり、毎夜かすかに泣き声が聞えるとのわが家の伝説の纒わっている風雨にさらされた割に眼鼻立ちのハッキリした地蔵が立っていたが、ぼくはその頭を撫で、泣こうと努力し少しも泣けなかった。
田中英光 さようなら 青空文庫
それとも藤六がどこかで発見した無縁仏の骸骨を例の仏性で祭ってやっていたものかも知れない。
夢野久作 骸骨の黒穂 青空文庫
盆にも、正式に迎へる聖霊への供物の外に、無縁仏の供物を作りますが、それと同じ様に、歳神様にも、家へ這入つて貰つては困る神が附隨して来るので、それを防ぐべく、此やすをかけて供物をするのです。
折口信夫 門松のはなし 青空文庫
その茂みのそばに、地蔵さんは安置され、花が供えられ、無縁仏のための塔婆が立てられました。
豊島与志雄 霊感 青空文庫
つまり、無縁仏というものです。
めいろの巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
都会の片隅で、彼は無縁仏のようにひっそりと亡くなった。
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古いお寺の片隅には、誰にも供養されない無縁仏が祀られていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
「ああ、この人も無縁仏か…」と、住職は寂しそうに呟いた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア

無縁仏(むえんぼとけ)とは、祀ってくれる者(供養してくれる者)のいない仏のこと。「無縁」には死者を弔う縁者がいないという意味がある(無縁塚や無縁墓地など)。

出典: 無縁仏 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0