観音様
かんのんさま
名詞
標準
Avalokiteshvara (Bodhisattva)
文例 · 用例
近きベンチへ腰をかけて観音様を祈り奉る俄信心を起すも霊験のある筈なしと顔をしかめながら雷門を出づれば仁王の顔いつもよりは苦し。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
観音様が流行らないなら、モガの一人も張り飛ばして、食堂でアイスカフェーの食券一枚。
— 寺田寅彦 『二科狂想行進曲』 青空文庫
「親分、どこへ」「観音様へ朝参りに行った」「ちょうど好いとこでした。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
そうして、ふだんから信仰する観音様や水天宮様を口のうちで一心に念じていた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
」「毎朝、私、観音様にお願を掛けよるんじゃものきっと通るわ。
— 黒島傳治 『電報』 青空文庫
たといきさまが、観音様の化身でも、寝ちゃならない、こら、行けというに」 三「伯父さんおあぶのうございますよ」 半蔵門の方より来たりて、いまや堀端に曲がらんとするとき、一個の年紀少き美人はその同伴なる老人の蹣跚たる酔歩に向かいて注意せり。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
そして水晶の二寸形の観音様をどこかの棚に置かれたい。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
「私がとにかく、今の学校を卒業すると、妹には代々の位牌を、私にはその一組の雛と、人形を記念に残して観音様の巡礼に、身は亡きものと思っておくれ、――妹に――達者でおくらし、――私に、晋さん御機嫌よう―― 妹には夫がある。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
「おばあちゃん、この観音様にお願いすれば病気が治るって信じて、雨の日も欠かさずお参りしてたのよ。」
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「あら、そんなに優しくされたら観音様にお会いした気分になっちゃうわ。本当にありがとう。」
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「困った時の観音様頼みじゃないけど、今回ばかりは奇跡が起きて合格できるようにお祈りしてきたよ。」
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子供の頃、転んで泣いていると近所のおばあちゃんが「観音様が空から見守ってくれてるから、痛いの痛いの飛んでいけー」と励ましてくれた。
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標準
clitoris
作例 · 標準
江戸時代の艶本などでは、女性の秘部を尊いものに見立てて「観音様」と比喩的に表現することがしばしばあった。
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解剖学的な名称で呼ぶのを避けるために、どこか神秘的な響きを持たせて観音様と呼ぶ隠語がかつての文学界には存在した。
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情痴小説の官能的な描写において、指先がそっと観音様に触れると、彼女は耐えきれずに小さく吐息をもらした。
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