秋日和
あきびより
名詞
標準
clear autumn day
文例 · 用例
久し振りの好い秋日和で、澄み切った日光の中に桜の葉が散っていた。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
……其處で、昨日穿いた泥だらけの高足駄を高々と穿いて、此の透通るやうな秋日和には宛然つままれたやうな形で、カラン/\と戸外へ出た。
— 泉鏡太郎 『番茶話』 青空文庫
嫁菜の秋日和も見られますよ。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
・青田おだやかな風が尾花のゆるゝほど・秋暑く何を考へてゐる・こゝにも家が建てられつゝ秋日和・何もかも虫干してある青田風 八月廿四日秋、秋、秋寒く秋暑し、夜は秋にして昼は夏なり。
— 仙崎 『行乞記』 青空文庫
私の肌にしみ込んでくる、この秋日和の物倦い眠たさに就いて、この古風なる私の思想の情調に就いて、この上もはや語らないであらう。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
秋日和の三時ごろ、人の影より、黍の影、一つ赤蜻蛉の飛ぶ向うの畝を、威勢の可い声。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
ああ、それもならず……」 と思入ったらしく歎息したので、成程、服装とても秋日和の遊びと見えぬ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
戦争が終って間もなく、ある野外音楽会の実況放送があったが、紹介の放送員はさすがに戦争中と異った型を出そうとしたらしく、「ここ何々の音楽堂の上の青空には、赤トンボが一匹スイスイと飛んでおりまして、まことに野外音楽会にふさわしい絶好の秋日和でございます」と猫撫声に変っていた。
— 織田作之助 『神経』 青空文庫
作例 · 標準
作品のテーマは人間の本質を問う。
芸術作品は多くの解釈の余地を持つ。
創作活動は心の表現である。
文学は時代を映す鏡となる。
ウィキペディア
『秋日和』(あきびより)は、小津安二郎監督による1960年製作の日本映画。
出典: 秋日和 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0