晩期
ばんき
名詞名詞-の形容詞
標準
the last stage
文例 · 用例
朋あり遠方より来るなどと云う事は、中々もって有るはずも無く、古来の聖賢の身の上を見ると、或いはその初期に鬱屈し、或いはその中途で挫折し、或はその晩期に険難を免れず、「また楽しからず乎」の境地に成れないのは明らかである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
家持の作った歌の中でも晩期のものだが、稍自在境に入りかかっている。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
○ 集の名「つゆじも」といふのは、この一巻の内容が主として長崎晩期の心にかよふと思ひ、かく命名したのであつた。
— 斎藤茂吉 『つゆじも』 青空文庫
最後に山内君は余輩が提示した諸例によって、是川では前期または中期、久栗坂では後期、亀岡では晩期の土器に伴って、鉄製品や宋銭が出たことになるので、これはついに意外な結論を生もうとしているように見受けられると心配しておられるが、何も意外なことではない。
— ――日本石器時代終末期問題―― 『「あばた」も「えくぼ」、「えくぼ」も「あばた」』 青空文庫
かりにそのいわゆる前期・中期・後期・晩期なる仮定が、果してそうであるとすれば、鉄製品や宋銭がそのころにあったという事実に立脚して、さらに合理的説明を下すべきものであろう。
— ――日本石器時代終末期問題―― 『「あばた」も「えくぼ」、「えくぼ」も「あばた」』 青空文庫
師範教育を専門学校程度などにして晩期化すことが、如何に間違っているか判るではないか。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
かれの年齢のもつ趣味と精神状態、自尊心、円熟、そして晩期の単純性というものが、かれに、動機を分析して、自分が自分の意図を良心にもとづいて遂行したか、それともだらしなさと弱さから遂行したか、それを決定する気を起させないのである。
— DER TOD IN VENEDIG 『ヴェニスに死す』 青空文庫
孤独と異境と、晩期の深い陶酔の幸福とに勇気づけられ、説得されて、かれはどんな風変りなことをも、はばかるところもなく、顔を赤らめることもなしに、みずからに許した。
— DER TOD IN VENEDIG 『ヴェニスに死す』 青空文庫
作例 · 標準
その病気は晩期に入ると、急速に症状が進行する。
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文明の晩期には、往々にして退廃的な文化が花開く。
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彼女の画家としての晩期の作品は、以前とは異なる深みを持っている。
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