円石
えんせき
名詞
標準
round stone
文例 · 用例
性なきまでに白げられたる、木の骨――というより外に、与える名がない――と、砂に埋まれた楕円石や、稜角の鋭いヒイラギ石やは、丁度、人間の屍骸が、木乃伊となって、木偶か陶製の人物か、区別が見えないと同じように、原性を失って、唯一自然の平等相に復帰している。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
白い柔かな円石もころがつて来小さな錐の形の水晶の粒や、金雲母のかけらもながれて来てとまりました。
— 宮沢賢治 『やまなし』 青空文庫
白い柔かな円石もころがって来、小さな錐の形の水晶の粒や、金雲母のかけらもながれて来てとまりました。
— 宮沢賢治 『やまなし』 青空文庫
この神社は荒神崎という崎頭にあって、その境内に御本尊さまと呼ばれている子ウシがつくばったくらいの大きさのやや黒色の円石がある。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
その傍に円石を畳んだ井戸があって、どの石の隙間からも赤い蟹が覗いている。
— 森鴎外 『鶏』 青空文庫
伊豆の海岸にて石垣の上に細路、そして、また、上に石垣、磯の潮で千年の「時」が磨減らした大きな円石を層層と積み重ねた石垣。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
石垣の崩れた処には山の切崖が煉瓦色の肌を出し、下には海に沈んだ円石が浅瀬の水を透して亀の甲のやうに並んでゐる。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
平氏は、福原の遷都を、掉尾の飛躍として、治承より養和に、養和より寿永に、寿永より元暦に、天暦より文治に、円石を万仞の峰頭より転ずるが如く、刻々亡滅の深淵に向つて走りたりき。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
作例 · 標準
庭園には、苔むした円石がいくつも配置されている。
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川底には、長い年月をかけて丸くなった円石がたくさん見られた。
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海岸に打ち上げられた、滑らかな円石を拾って集めた。
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標準
coccolith
作例 · 標準
白亜紀の地層からは、微細な円石(コッコリス)が大量に発見されている。
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海洋プランクトンの一部が形成する円石は、地質学的に重要な手がかりとなる。
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顕微鏡で観察すると、円石の複雑な微細構造がよくわかる。
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